カンムリウミスズメ [冠海雀]
Synthliboramphus wumizusume
黒潮のペンギンと呼ばれる日本近海の希少な海鳥
日本と韓国南部の離島でのみ繁殖する希少な海鳥で、国の天然記念物に指定されています。一生のほとんどを海上で過ごし、繁殖時のみ陸地に上がります。頭頂部に冠のような飾り羽があることが名前の由来で、ペンギンのように翼を使って水中を飛ぶように泳ぎます。世界の推定個体数は5000〜10000羽程度と言われています。
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分類
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英名Japanese Murrelet
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大きさ全長約24cm
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体重160g
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羽の色
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寿命詳細は不明ですが、海鳥としては比較的短命とされています。
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定
日本の伊豆諸島、石川県七ツ島、福岡県沖ノ島、宮崎県枇榔島などで繁殖し、非繁殖期は十勝沖や北海道近海でも観察されます。韓国南部の離島でも繁殖が確認されています。
黒潮や対馬海流の影響を受ける暖帯海域の無人島や岩礁で繁殖します。繁殖期以外は沖合の海上で生活し、陸地には近づきません。
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行動・習性
海上では2〜4羽の小群で行動し、頻繁に海中に潜って翼を使って泳ぎます。飛ぶのは苦手で、足は泳ぎに適した位置にあります。繁殖時以外は陸に上がることはほとんどありません。
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さえずり
「ピッピッ」と高い音で鳴きます。繁殖地では夜間に親子が呼び合う声が聞こえることがあります。
小型の魚類(イワシ、アジなど)、甲殻類、端脚類、貝類などを食べます。潜水して翼を使って水中を泳ぎながら獲物を捕らえます。
3〜4月頃に無人島の岩の隙間や草地、林床に営巣し、通常1〜2個の卵を産みます。巣材はあまり使わず地面に直接産卵します。孵化後1〜2日でヒナは海に入り、親子で海上生活を始めます。