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カモ科

カリガネ [雁金]

Anser erythropus

大きさ : 全長約58cm
観察時期 : 11月

金色のアイリングが愛らしい希少なガン

カリガネは、カモ目カモ科マガン属に属するガンの仲間で、日本では絶滅危惧種に指定されています。和名の「カリ」は鳴き声に由来し、「雁金紋」として家紋にも使われてきました。マガンによく似ていますが一回り小さく、目の周りの金色のアイリングが最大の特徴で、とても愛らしい顔つきをしています。世界的には減少傾向にありますが、近年日本への渡来数は増加しており、マガンの群れの中から探し出すのがバードウォッチャーの楽しみとなっています。

  • 分類
  • 英名
    Lesser White-fronted Goose
  • 大きさ
    全長約58cm
  • 体重
    1800g
  • 羽の色
    全体的に暗褐色で、マガンより一回り小さい体格です。最も目立つ特徴は目の周りの黄色い(金色の)アイリングで、これがマガンとの識別の決め手になります。額の白色部分がマガンより広く頭頂まで達します。嘴は短くピンク色味が強く、マガンより可愛らしい印象を受けます。胸には黒い横縞があります。
  • 寿命
    野生下で約10-15年
  • 保全状況
    環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定

ユーラシア大陸の北極圏、ロシアやスカンジナビア半島で繁殖し、冬季は中国や日本に渡来して越冬します。日本では宮城県の伊豆沼・蕪栗沼周辺、島根県宍道湖、北海道宮島沼などで観察されます。近年は300羽程度が日本で越冬しています。

カリガネの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

湿地、農耕地、牧草地などに生息します。日本ではマガンの群れに混じって水田や湖沼周辺の農耕地で見られることが多く、草丈の低い草本類を好んで採食します。

  • 行動・習性

    マガンの群れに混じって行動することが多いですが、マガンが立ち止まって採食する時間があるのに対し、カリガネは動きを止める時間がほとんどなく、常に歩きながら採食します。家族単位で移動する傾向があり、つがいや幼鳥と一緒にいることが多いです。

  • さえずり

    「ククッ」という金属的な高い声で鳴きます。マガンより甲高い鳴き声が特徴です。繁殖期には外敵が近づくと「シャーッ」と威嚇するように鳴きます。

植物食で、スゲなどの草類、木の葉、牧草(アルファルファ、イタリアンライグラス)、畦に生えるスズメノカタビラやシロツメクサなどを食べます。草丈の低い植物を好み、短い嘴で先端部を摘まむように採食します。

繁殖期は5〜6月で、北極圏のツンドラ地帯で繁殖します。地上に草や羽毛を敷いた浅い窪みの巣を作り、約5個の卵を産みます。抱卵期間は約4週間で、メスが主に抱卵します。

学名
Anser erythropus
英名
Lesser White-fronted Goose
渡り区分
分布
ユーラシア大陸の北極圏、ロシアやスカンジナビア半島で繁殖し、冬季は中国や日本に渡来して越冬します。日本では宮城県の伊豆沼・蕪栗沼周辺、島根県宍道湖、北海道宮島沼などで観察されます。近年は300羽程度が日本で越冬しています。
生息地
大きさ
全長約58cm
体重
1800g
寿命
野生下で約10-15年
珍しさ
めったに見られない
宮城県の伊豆沼・蕪栗沼周辺が最も観察しやすい場所です。マガンの大群の中から探すことになるため、スコープでの観察が必須です。目の周りの金色のアイリング、額の白い部分の広さ、短いピンク色の嘴、小柄な体格が識別のポイントです。牧草地を好む傾向があるので、水田だけでなく周辺の草地もチェックしましょう。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合