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カツオドリ科

カツオドリ [鰹鳥]

Sula leucogaster

大きさ : 全長約75cm
観察時期 : 通年

漁師に魚群を知らせる海の狩人

カツオドリ目カツオドリ科に属する大型の海鳥です。カツオなどの大型魚に追われて海面に上がってきた小魚を狙って集まることから、漁師たちに魚群の位置を知らせる鳥として親しまれ、この名前がつきました。高所から水中へダイビングして魚を捕らえる姿は迫力があり、小笠原諸島への船旅では船に付いて飛ぶ姿がよく見られます。愛嬌のある顔つきも人気の理由です。

動画

この動画ではカツオドリの自然な行動や鳴き声を観察できます。

  • 分類
  • 英名
    Brown Booby
  • 大きさ
    全長約75cm
  • 羽の色
    全身は黒褐色の羽毛で覆われ、腹部と下尾筒は白色です。翼の下面も下中雨覆や下大雨覆が白いため、飛翔時に下から見るとほぼ白く見えます。嘴と目の周りの露出部分の色で雌雄を識別でき、オスは嘴が青く目の周りが黄緑色、メスは嘴が黄色く目の周りも黄色です。
  • 寿命
    野生下で約15-20年
  • 保全状況
    指定なし

インド洋、太平洋西部・中東部、カリブ海、南大西洋に広く分布します。日本では仲御神島、伊豆諸島、硫黄列島、小笠原諸島、草垣群島、尖閣諸島などで繁殖が確認されています。

カツオドリの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

熱帯・亜熱帯の外洋と沿岸部に生息します。岩礁や離島の地上に営巣し、海上で魚を捕らえて生活します。船の周りにも集まり、船に驚いて飛び出すトビウオなどを狙います。

  • 行動・習性

    高所から時速100km近いスピードで水中にダイビングし、魚を捕らえます。船の後を付いて飛び、船に驚いて飛び出すトビウオを狙う行動もよく見られます。カツオなどの大型魚に追われた小魚が海面近くに集まる場所に群れで集まります。

  • さえずり

    繁殖地では「グァーグァー」という濁った大きな声で鳴きます。海上では比較的静かですが、群れで魚を追う際などに鳴き交わすことがあります。

主に小魚を食べます。特にトビウオ、イワシ、アジなどを好み、海面近くの魚を高所からのダイビングで捕らえます。大型魚に追われて海面に上がってきた小魚を狙うことが多いです。

春から夏にかけて繁殖します。岩礁や離島の地上に簡単な巣を作り、通常1〜2卵を産みます。雛は白い綿毛に覆われて生まれ、秋頃に巣立ちます。巣立ち直後の若鳥はお腹が灰色をしています。

時速100kmでダイブ! カツオドリは衝撃で「失明」するのか?

カツオドリは、上空から海面へ向かって時速100kmに近い猛スピードでダイビングし、水中の魚を捕らえる狩りの名手です。

この凄まじい衝撃について、まことしやかに囁かれる噂があります。
「長年ダイビングを続けると、衝撃で網膜剥離を起こし、最後は失明してしまう」というものです。
しかし、この説は俗説である可能性が高いと考えられています。

カツオドリ研究の世界的権威であるブライアン・ネルソン博士は、「標識をつけた個体の追跡調査で、30年以上にわたり完全な視力を保ったカツオドリの存在を確認している」と述べ、失明説を明確に否定しています。

実際、カツオドリの体はこの衝撃に耐えるための驚くべき適応を備えています。
まず、顔や胸の皮膚の下には空気の層があり、これが天然のエアバッグとなって入水時の衝撃を吸収します。
さらに、入水の瞬間には「第3のまぶた」と呼ばれる瞬膜(しゅんまく)がゴーグルのように目を覆い、水圧から眼球を守ります。

皮肉にも、この不透明な瞬膜が閉じる瞬間を見た人間が「目が見えなくなっている」と誤解したことが、俗説の一因になったとも言われています。

とはいえ、彼らのダイビングが命がけであることは事実です。入水角度を誤ると首の骨を折る危険があり、その狩りは「死のダイビング」とも呼ばれています。
「失明説」は、あまりに激しいその狩りを見た人間が、自分たちの体の脆さと重ねて生み出した物語なのかもしれません。

学名
Sula leucogaster
英名
Brown Booby
渡り区分
分布
インド洋、太平洋西部・中東部、カリブ海、南大西洋に広く分布します。日本では仲御神島、伊豆諸島、硫黄列島、小笠原諸島、草垣群島、尖閣諸島などで繁殖が確認されています。
生息地
大きさ
全長約75cm
寿命
野生下で約15-20年
珍しさ
ときどき見かける
小笠原諸島への定期船「おがさわら丸」から観察できる機会が多いです。船の周りを飛ぶ姿や、トビウオをキャッチする瞬間を見られることも。黒褐色の体と白いお腹のコントラスト、飛翔時に見える翼下面の白が識別ポイントです。春から秋がよく見られる時期です。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合