オオワシ [大鷲]
Haliaeetus pelagicus
流氷に君臨する世界最大級の海ワシ
タカ目タカ科に属する世界最大級のワシで、日本には冬鳥として主に北海道に渡来します。黒と白のコントラストが鮮やかで、巨大なオレンジ色の嘴は圧倒的な存在感を放ちます。流氷の上に佇む姿は北海道の冬を象徴する光景として、国内外から観光客が訪れます。国の天然記念物であり、絶滅危惧種に指定されています。
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分類
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英名Steller's Sea Eagle
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大きさ全長約99cm
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体重6300g
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羽の色
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寿命野生下で約20-25年
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定
ロシア極東(カムチャツカ半島、サハリン)で繁殖し、冬季に日本(主に北海道)や韓国、中国東北部へ南下します。日本での越冬数は約800〜1500羽です。
海岸や河川、湖沼などの水辺に生息します。流氷が接岸する海岸や凍結した湖の周辺で多く観察されます。越冬地では水辺の樹上で休みます。
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行動・習性
流氷上や枯れ木の上から獲物を探し、見つけると急降下して水面から掴み取ります。漁船の後を追いかけて捨てられた魚を拾うこともあります。オジロワシと一緒にいることが多いですが、より体の大きいオオワシが優位に立ちます。
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さえずり
「カッ、カッ、カッ、カッ」とやや濁った太い声で鳴きます。オジロワシより声が太く濁っています。
主に魚類(カラフトマス、サケ、スケトウダラなど)を食べます。カモ類などの鳥類、小型から中型の哺乳類、動物の死骸(アザラシ、クジラなど)も食べます。
ロシア極東で繁殖します。日本国内での繁殖記録はありません。大木の上に大きな巣を作ります。