オオソリハシシギ [大反嘴鷸]
Limosa lapponica
長く反った嘴で干潟を探る旅人
チドリ目シギ科に属する中型のシギで、和名の通り大きく反り返った嘴が最大の特徴です。春と秋の渡りの時期に日本各地の干潟や海岸に姿を現します。夏羽のオスは顔から腹にかけて鮮やかな赤褐色に染まり、干潟でひときわ目を引く存在です。ユーラシア大陸北部の北極圏で繁殖し、オーストラリアまで渡る長距離の渡り鳥として知られています。
-
分類
-
英名Bar-tailed Godwit
-
大きさ全長約39cm
-
体重340g
-
羽の色
-
寿命野生下で約10〜15年
-
保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定
ユーラシア大陸北部からアラスカ西部の北極圏で繁殖します。冬季はヨーロッパ西北部からアフリカ、西南アジア、東南アジア、オーストラリアの沿岸部に渡り越冬します。日本へは旅鳥として春(4〜6月)と秋(8〜9月)に渡来します。
海岸の干潟、砂浜、河口、水田などに生息します。繁殖地では低地の森林限界あたりの湿ったツンドラや蘚類の多い灌木湿原にすみます。渡りの中継地では海岸沿いの砂泥地を好みます。
-
行動・習性
干潟や浅瀬で長い嘴を泥に差し込みながら餌を探します。潮が引いた干潟で群れで採餌する姿がよく見られます。オグロシギなど他のシギ類と混群を作ることも多いです。休息時は片足で立って眠ることがあります。
-
さえずり
「ケッケッ」「キッキッ」という鳴き声を出します。繁殖地では「キュウィー」という声でさえずります。渡りの時期には飛翔中に鳴くことがあります。
ゴカイ、貝類、カニなどの甲殻類、昆虫類などを食べます。長い嘴を砂泥に深く差し込んで、隠れている獲物を探り当てて捕食します。
繁殖地は北極圏のツンドラ地帯です。5〜6月頃に繁殖期を迎え、地上の窪みに草や地衣類を敷いて巣を作ります。通常4個の卵を産み、雌雄で抱卵します。抱卵期間は約20〜21日です。