オオアカゲラ [大赤啄木鳥]
Dendrocopos leucotos
深い森に響くドラミングの主
オオアカゲラは、キツツキ目キツツキ科に属する中型のキツツキで、アカゲラによく似ていますが一回り大きく、より深い山の森林を好みます。枯れ木を徹底的にほじくり、大きな穴を開けて昆虫の幼虫を探し出す姿が見られます。日本には4つの亜種が生息し、このうち奄美大島のオーストンオオアカゲラは天然記念物および絶滅危惧種に指定されています。アカゲラとの識別は、オスの頭全体が赤いこと、背中に逆八の字模様がないこと、お腹に縦縞模様があることがポイントです。
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分類
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英名White-backed Woodpecker
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大きさ全長約28cm
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体重130g
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羽の色
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寿命野生下で約5-10年
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保全状況指定なし
ユーラシア大陸の中緯度地方に広く分布。日本では北海道から九州、奄美大島まで4亜種が留鳥として生息。北海道にはエゾオオアカゲラ、本州北部・中部にはオオアカゲラ、本州南西部から九州にはナミエオオアカゲラ、奄美大島にはオーストンオオアカゲラが分布。
低山帯から亜高山帯の樹林に生息。大きい樹木の多い落葉広葉樹林、常緑広葉樹林、針広混交林を好む。特に巨大な枯死木や倒木のある原生林的な環境を好み、二次林や人工林にはあまり現れない。
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行動・習性
枯れ木で採食することが多く、長時間同じ木にこだわって徹底的にほじくる。木の幹を螺旋状に登りながら虫を探し、大きな穴を開けることもある。単独または番いで行動し、なわばり性が強い。
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さえずり
「キョッ、キョッ」とアカゲラに似た声で鳴くが、より大きく力強い。警戒時には激しく鳴きながら頭を左右に振る。ドラミング(木を連続して叩く音)もアカゲラより大きく響く。
動物食で、アリ類や甲虫の幼虫(カミキリムシなど)を主に食べる。枯れ木や倒木の中に潜む昆虫を、強力な嘴で木を削って捕食する。木の実や樹液を食べることもある。
繁殖期は3月〜6月でアカゲラよりやや早い。枯死木に雌雄共同で深さ約40cmの巣穴を掘る。3〜5個の卵を産み、雌雄交替で約15日間抱卵。雛は両親に育てられ、約27〜28日で巣立つ。一夫一妻制。