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ウミスズメ科

エトピリカ [花魁鳥]

Fratercula cirrhata

大きさ : 全長約39cm
観察時期 : 6月~8月

美しいくちばしを持つ絶滅危惧の海鳥

エトピリカは、チドリ目ウミスズメ科に属する海鳥で、アイヌ語で「くちばし(etu)が美しい(pirka)」という意味の名を持ちます。鮮やかなオレンジ色の大きなくちばしと、夏羽の白い顔、黄色い飾り羽が特徴的で、「花魁鳥」という別名もあります。世界的には北太平洋に350万羽以上が生息しますが、日本国内では絶滅危惧IA類に指定され、繁殖地の北海道東部では2021年に繁殖つがいが確認されないなど、深刻な状況にあります。潜水が得意で、翼を使って水中を泳ぎ魚を捕らえます。

  • 分類
  • 英名
    Tufted Puffin
  • 大きさ
    全長約39cm
  • 体重
    780g
  • 羽の色
    全身は黒い羽毛に覆われ、足は鮮やかなオレンジ色。くちばしは大きく縦に平たい独特の形状で、オレンジ色で縦に数本の溝がある。夏羽では顔が白くなり、目の後ろから黄色い飾り羽が垂れ下がる。冬羽は顔が灰色で飾り羽がなく、くちばしの根元も黒っぽくなる。雌雄同色。
  • 寿命
    野生下で約15-20年
  • 保全状況
    環境省レッドリストでは「絶滅危惧IA類(CR)」に指定

北太平洋の亜寒帯海域に広く分布。アメリカ西海岸からアラスカ、アリューシャン列島、カムチャツカ半島、千島列島で繁殖。日本では北海道東部のユルリ島・モユルリ島が繁殖地だが、近年繁殖は確認されていない。非繁殖期は北太平洋の外洋で越冬。

エトピリカの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

一年の大半を陸地のない外洋で過ごし、繁殖期のみ海岸の断崖や離島に上陸する。険しい崖の上部や草地に穴を掘って営巣する。

  • 行動・習性

    潜水が非常に得意で、翼と足を使って水深10m程度まで潜り、魚を追いかけて捕らえる。飛ぶときは短い翼を素早くはばたかせ、海面近くを直線的に飛ぶ。体が重いため水面から急に飛び立てず、滑走してから離水する。

  • さえずり

    「クルルルルル」という声で鳴く。繁殖地では低いうなり声を出すこともある。

潜水してイカナゴ、シシャモ、スケソウダラなどの魚類、小型イカ類、オキアミ類を食べる。親鳥は数匹の魚をくちばしにくわえて雛に運ぶ。

繁殖期は4月〜8月。海岸の崖上部の草地に奥行き最大1m、直径約20cmの穴を掘って営巣。1個の卵を産み、雌雄交替で約45日間抱卵。雛は約45日で巣立つ。一夫一妻制。

学名
Fratercula cirrhata
英名
Tufted Puffin
渡り区分
分布
北太平洋の亜寒帯海域に広く分布。アメリカ西海岸からアラスカ、アリューシャン列島、カムチャツカ半島、千島列島で繁殖。日本では北海道東部のユルリ島・モユルリ島が繁殖地だが、近年繁殖は確認されていない。非繁殖期は北太平洋の外洋で越冬。
生息地
大きさ
全長約39cm
体重
780g
寿命
野生下で約15-20年
珍しさ
めったに見られない
日本国内での観察は極めて困難。北海道根室市の落石クルーズなどで海上から遠望できる可能性がある。冬季には北日本の海上で稀に見られることがある。繁殖地への接近は厳禁。デコイ(模型)と見分けるには羽毛の質感に注目。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合