エゾライチョウ [蝦夷雷鳥]
Tetrastes bonasia
北海道の森にひっそり暮らす幻の鳥
エゾライチョウは、キジ目キジ科に属する中型の鳥で、北海道にのみ生息する日本固有の野鳥です。高山帯に生息するライチョウとは異なり、森林の鳥として低地から山地の樹林で暮らしています。かつては北海道で一般的な野鳥でしたが、森林開発やキタキツネなどの天敵増加により激減し、現在は情報不足(DD)に指定されています。1920年代から1950年代には食用として年間5〜6万羽が捕獲され欧米に輸出された歴史もあります。ブラキストン線の根拠を示す種の一つとしても知られています。
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分類
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英名Hazel Grouse
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大きさ全長約36cm
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体重420g
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羽の色
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寿命野生下で約5-7年
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保全状況指定なし
北海道全域に分布する留鳥。世界的にはスカンジナビア半島から朝鮮半島までのユーラシア大陸北部の森林やサハリンに広く分布。
山地から平地の森林に生息。落葉広葉樹林、針広混交林を好み、特に下草の茂った場所を好む。標高200m〜800mの山地が主要な生息地で、稀に1000m以上のハイマツ帯にも現れる。
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行動・習性
一年中森の中で暮らし、渡りは行わない。地上を歩いて採餌することが多く、危険を感じると素早く飛び立って樹上に逃げる。林道上を歩いている姿がよく目撃される。冬季にはやや低地に移動することがある。
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さえずり
甲高い「ピーッピッ、ピッ、ピッ」という声で鳴く。繁殖期にはオスが「フィー、フィー」という口笛のような声を出す。この声を真似た笛で呼び寄せる猟法が伝統的に行われてきた。
植物食が主で、樹木の新芽、冬芽、葉、実、種子などを食べる。特にシラカバ、ハンノキ、ナナカマドなどの芽や実を好む。繁殖期には昆虫も食べる。
繁殖期は4月〜6月。地上の窪みや倒木の陰などに枯れ葉を敷いて巣を作る。7〜10個の卵を産み、メスのみが約24日間抱卵。雛は早成性で、孵化後すぐに親について歩き始める。