エゾビタキ [蝦夷鶲]
Muscicapa griseisticta
胸の縦縞が目印の秋の旅人
エゾビタキは、スズメ目ヒタキ科サメビタキ属に分類される小鳥で、「フライングキャッチャー」の異名を持つ空中捕食の名手です。シベリア南部やカムチャツカ半島で繁殖し、東南アジアで越冬する途中、日本に立ち寄る旅鳥として知られています。サメビタキやコサメビタキに似ていますが、胸から脇腹にかけての明瞭な縦縞模様で識別できます。秋の渡りの時期には公園や庭園でも観察でき、木の実を食べたり飛ぶ虫を追いかけたりする姿が見られます。
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分類
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英名Grey-streaked Flycatcher
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大きさ全長約15cm
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体重18g
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羽の色
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寿命野生下で約2-5年
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保全状況指定なし
シベリア南部、サハリン、カムチャツカ半島南部などで繁殖し、フィリピン、セレベス島、ニューギニアなどで越冬。日本には旅鳥として春と秋に飛来するが、秋の方が通過数が多い。
平地から山地の開けた明るい林、林縁部、公園、庭園などに生息。渡りの途中で市街地の緑地にも立ち寄ることがある。
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行動・習性
単独または小さな群れで行動する。木の枝に止まり、飛んでいる昆虫を見つけると弧を描くように飛び立ち、空中で捕食して元の枝に戻る「フライングキャッチ」を繰り返す。渡りの途中では木の実も好んで食べる。
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さえずり
「ズィー」「ツィー」「チッ」などと細い声で鳴く。さえずりは繁殖地で聞かれ、日本ではあまり聞く機会がない。
動物食が主で、チョウ、アブ、ガなどの飛翔昆虫を空中で捕らえて食べる。秋にはミズキ、アカメガシワ、イヌザンショウなどの木の実も食べる。
繁殖期は夏で、シベリア南部やサハリン、カムチャツカ南部などで繁殖する。日本では繁殖せず、秋には夏に生まれた幼鳥を連れて渡ってくることがある。