エゾセンニュウ [蝦夷仙入]
Locustella fasciolata
夜通し「じょっぴんかけたか」と鳴く声の主
エゾセンニュウは、スズメ目センニュウ科に属する小鳥で、センニュウ類では最大の種類です。北海道(蝦夷)に夏鳥として飛来することが和名の由来です。夜に鳴くのが特徴で、その鳴き声が北海道弁で「じょっぴん(鍵)かけたか?」と聞こえることから親しまれています。藪の中を行動し、ほとんど姿を見せないため、鳴き声は聞こえても姿を見たことがある人は少ない野鳥です。
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分類
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英名Gray's Grasshopper Warbler
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大きさ全長約18cm
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体重28g
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羽の色
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寿命野生下で約1-3年
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保全状況指定なし
夏季にウスリー、サハリン、シベリア南部などで繁殖し、冬季にフィリピンやニューギニア島などで越冬。日本では夏鳥として北海道に飛来し繁殖。本州以南では旅鳥として通過し、南西諸島では少数が越冬します。
平地の湿地林(ヤナギ類やニワトコなどの植生)、河畔林、低木林の外縁、低木が生えた草原などに生息。暗い場所を好みます。
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行動・習性
藪の中を移動しながら行動し、開けた場所にはほとんど出てきません。足が発達していて、草をかき分けるように地上を歩き回ります。繁殖期にはつがいで縄張りを形成し、オスが盛んにさえずります。
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さえずり
「チョッピン チョ チャカチャカ」「トッピン チョペッチョピ」とよく通る声でさえずり、夜通し鳴き続けることもあります。聞きなしは「じょっぴん(鍵)かけたか?」。地鳴きは「タッタッ」「グッ」など。
動物食で、昆虫類やクモなどを食べます。樹上や藪の中を移動しながら獲物を捕食します。
繁殖期は6月〜7月。湿地帯の丈の長い草や枯草を組み合わせて皿状の巣を作り、地上から1〜2mほどの高さの枝や藪の根本に設置。3〜5個の卵を産み、メスのみが抱卵します。