ウミウ [海鵜]
Phalacrocorax capillatus
鵜飼で活躍する海の名ダイバー
ウミウは、カツオドリ目ウ科に属する大型の水鳥で、日本の伝統漁法「鵜飼い」に使われることで有名です。長良川などの鵜飼いで活躍するのは本種であり、茨城県日立市の伊師浜海岸が全国唯一のウミウ捕獲・供給地となっています。緑色の光沢がある黒い羽毛と、優れた潜水能力が特徴で、海岸の岩礁や断崖に集団で営巣します。カワウに似ていますが、やや大型でがっしりした体型と、嘴基部の黄色い皮膚の形状で識別できます。
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分類
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英名Japanese Cormorant
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大きさ全長約84cm
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体重2300g
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羽の色
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寿命野生下で約10-15年
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保全状況指定なし
日本では九州以北の海岸で局地的に繁殖し、繁殖地付近では留鳥として周年生息。それ以外の海岸には冬鳥として飛来し、南西諸島まで記録があります。ロシア南東部、朝鮮半島、中国東部にも分布。
海岸の岩礁、断崖、沿岸の海上に生息します。繁殖地は海岸や離島の険しい崖地で、集団で営巣します。
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行動・習性
優れた潜水能力を持ち、水深45mまで潜った記録があります。潜水後は岩の上で翼を広げて羽を乾かす姿がよく見られます。ウの仲間は羽毛の脂が少なく水をはじかないため潜水に適していますが、濡れた羽毛を乾かす必要があります。
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さえずり
「グワァー」「グルルル」などと鳴きます。繁殖地では低い唸り声を出すこともあります。
主に魚類を潜水して捕食します。イワシ、アジ、ボラなど様々な魚を食べ、水中で素早く魚を追いかけて捕らえます。
繁殖期は春から夏。海岸の岩礁や断崖の隙間に海藻や草を使って皿型の巣を作ります。2〜4個の卵を産み、雌雄で約30日間抱卵。雛は孵化後50〜60日で巣立ちます。一夫一妻制。