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アトリ科

イスカ [交喙]

Loxia curvirostra

大きさ : 全長約17cm
観察時期 : 11月~4月

上下の嘴が交差した松ぼっくりの達人

「イスカの嘴の食い違い」という慣用句の由来となった鳥で、上下の嘴が交差した独特の姿をしています。この特殊な嘴は松ぼっくりの鱗片をこじ開けて種子を取り出すために進化したもので、生まれたての雛の嘴はまっすぐですが、成長とともに交差していきます。ヨーロッパではキリストの十字架の釘を抜こうとして嘴が曲がったという伝承があり、幸運の鳥とされています。

動画

この動画ではイスカの自然な行動や鳴き声を観察できます。

  • 分類
  • 英名
    Red Crossbill
  • 大きさ
    全長約17cm
  • 体重
    40g
  • 羽の色
    オスは全身が暗赤色で、翼と尾は黒褐色。メスは灰色がかった黄緑色の体で、翼と尾は黒灰色です。雌雄ともに嘴は太く、先端が鋭く曲がって上下が交差しています。若鳥のオスはオレンジがかった色をしています。
  • 寿命
    野生下で約5-10年
  • 保全状況
    指定なし

ヨーロッパ、アジア北部、北アメリカの針葉樹林帯に広く分布。日本には主に冬鳥として九州以北に渡来しますが、年によって渡来数に大きな変動があります。北海道や本州中部の山地で少数が繁殖することもあります。

イスカの分布図
繁殖地
越冬地
通過地

針葉樹林に生息し、マツ、トウヒ、カラマツなどの森林を好みます。餌となる球果の実り具合によって生息場所を変えるため、神出鬼没な印象があります。

  • 行動・習性

    数羽から数十羽の群れで行動し、針葉樹の樹冠部で松ぼっくりを食べます。交差した嘴を球果の鱗片の隙間に差し込み、嘴を閉じることで鱗片をこじ開けて種子を取り出します。地上に降りて水を飲む姿がよく観察されます。

  • さえずり

    「キョッキョッ」「ピッピッ」と鳴きながら飛び、止まると「ケーケー」「ビュリュン」という声も出します。繁殖期のオスは「ピピピピー」など様々な声でさえずります。群れでいるときは賑やかにおしゃべりし合います。

主にマツ類の種子を食べます。アカマツ、クロマツ、カラマツ、エゾマツ、トドマツなど様々な針葉樹の球果から種子を取り出して食べます。ハンノキやブナ、カエデの種子、昆虫なども食べることがあります。

繁殖期は主に冬から春(11月〜4月頃)で、球果の実りに連動するため、積雪期に繁殖することもあります。針葉樹の茂みの中に枯れ枝で椀状の巣を作り、3〜4個の卵を産みます。抱卵期間は約13〜16日、雛は約14日で巣立ちます。

学名
Loxia curvirostra
英名
Red Crossbill
渡り区分
冬鳥(一部は留鳥として山地で繁殖)
分布
ヨーロッパ、アジア北部、北アメリカの針葉樹林帯に広く分布。日本には主に冬鳥として九州以北に渡来しますが、年によって渡来数に大きな変動があります。北海道や本州中部の山地で少数が繁殖することもあります。
生息地
大きさ
全長約17cm
体重
40g
寿命
野生下で約5-10年
珍しさ
ときどき見かける
冬季に針葉樹林で探しましょう。松林の樹冠部で松ぼっくりを食べている群れを見つけたらチャンス。「キョッキョッ」という飛翔時の声で気づくことが多いです。晴れた日の早朝から10時頃が活発で、松ぼっくりは晴天時に開くため観察に適しています。
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※最も観察数が多い月を100とした場合の割合