アマツバメ [雨燕]
Apus pacificus
飛びながら眠ることもできる空の達人
名前に「ツバメ」とつきますが、スズメ目のツバメとは全く別のグループで、空中生活に最も適応した鳥の一つです。餌を食べるのも、眠るのも、交尾さえも飛行中に行うことができ、生涯のほとんどを空中で過ごします。長い鎌のような翼で高速飛行し、その姿から「鎌燕」とも呼ばれます。
動画
この動画ではアマツバメの自然な行動や鳴き声を観察できます。
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分類
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英名Pacific Swift
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大きさ全長約20cm
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体重42g
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羽の色
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寿命野生下で約10-15年
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保全状況指定なし
東アジアに広く分布。日本には夏鳥として北海道から九州に渡来し、山岳や海岸の崖地で繁殖します。冬季は東南アジアやオーストラリアで越冬します。
高山帯や海岸の断崖に生息し、岩の隙間や崖の棚に営巣します。渡りの時期には平地や市街地の上空でも見られます。
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行動・習性
生活のほとんどを空中で過ごし、飛びながら餌を捕り、眠り、交尾も行います。群れで行動することが多く、繁殖地でも渡りの途中でも群れで見られます。崖に縦にぶら下がるように止まり、重力を利用して落ちるように飛び立ちます。地上に降りると翼が長すぎて飛び立てなくなります。
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さえずり
「チリリリー」「ジリリリー」と聞こえる高い声で、飛びながら鳴きます。群れで飛ぶ際には複数の個体が鳴き交わす声が聞こえます。
動物食で、飛翔性の昆虫を空中で捕食します。上昇気流で運ばれた昆虫を、大きく開いた口で捕らえながら飛行します。
繁殖期は6〜7月頃。高山や海岸の崖の隙間や岩棚に、枯草や羽毛、唾液などで皿型の巣を作ります。集団で繁殖することが多く、2〜3個の卵を産みます。