アホウドリ [信天翁]
Phoebastria albatrus
絶滅の危機から復活した翼開長2m超の大型海鳥
日本が世界に誇る特別天然記念物で、一時は絶滅したと考えられましたが、保護活動により個体数を回復させた奇跡の鳥です。グライダーのように悠然と海上を滑空する姿から「沖の太夫」とも呼ばれてきました。繁殖のために日本近海の島々に戻ってくる、日本にとって特別な存在の鳥です。
動画
この動画ではアホウドリの自然な行動や鳴き声を観察できます。
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分類
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英名Short-tailed Albatross
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大きさ全長約92cm
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体重7000g
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羽の色
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寿命野生下で約20-50年
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保全状況環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に指定
北太平洋に分布。夏季はベーリング海やアラスカ湾で暮らし、冬季は繁殖のため日本近海に南下します。繁殖地は伊豆諸島の鳥島、尖閣諸島、小笠原諸島の聟島列島に限られています。現在の総個体数は約6000羽以上まで回復しています。
繁殖期以外は海上で生活し、夏季はベーリング海やアラスカ湾、アリューシャン列島周辺で過ごします。繁殖のために冬季に日本近海の離島に渡来します。
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行動・習性
一夫一妻制で、パートナーが死ぬまでつがい関係を維持します。繁殖期以外は海上で生活し、海面に浮いて休むか飛行しています。潜水はほとんどせず、海面に浮上した餌を嘴でつかみ取ります。長い翼で風を利用してグライダーのように滑空し、羽ばたきをほとんどせずに長距離を移動できます。
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さえずり
牛に似た「ヴォオオオー」という低く大きな声で鳴きます。繁殖期には「ヴァーアー」「ヴィーアアアー」といった声も出します。また、求愛行動の際に嘴を打ち鳴らす「クラッタリング」も行います。
動物食で、魚類、イカ、オキアミなどの甲殻類を捕食します。海面に浮上した餌を嘴でつかみ取って食べます。
繁殖期は10〜5月頃。離島の斜面に集団で繁殖し、1回に1個の卵を産みます。雌雄交代で60〜80日間抱卵し、雛は4〜5ヶ月で巣立ちます。成熟まで6〜10年かかり、繁殖は隔年で行われることもあります。