アカヒゲ [赤髭]
Larvivora komadori
南西諸島の森に響く美声の日本固有種
日本にしか生息しない固有種で、コマドリの近縁種です。オスの喉から胸にかけての黒い部分が髭のように見えることが和名の由来です。南西諸島の常緑広葉樹林に生息し、地上を歩きながら昆虫などを探します。澄んだ美しい声でさえずり、国の天然記念物に指定されています。学名の種小名がコマドリと取り違えられたまま現在に至っている逸話でも知られます。
動画
この動画ではアカヒゲの自然な行動や鳴き声を観察できます。
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分類
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英名Ryukyu Robin
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大きさ全長約14cm
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体重18g
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羽の色
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寿命野生下で約5-10年
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保全状況環境省レッドリストでは「準絶滅危惧(NT)」に指定
日本固有種で、長崎県男女群島から奄美群島にかけて分布します。沖縄島北部には亜種ホントウアカヒゲが生息します。一部の個体は冬季に八重山諸島へ渡ることがわかっています。
常緑広葉樹林のよく茂った森林に生息します。特に渓流沿いの湿った林を好みます。地上や地表付近の低木中で生活し、地面で採餌する姿がよく見られます。
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行動・習性
地上や地表付近を跳ね歩きながら餌を探します。好奇心が強く、じっとしていると近くまで寄ってくることがあります。繁殖期には縄張りを持ち、つがいで生活します。
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さえずり
「ピッ クララララ」「ピー ピョイ ピョイ ピョイ」「ヒンルルルッ」など、声量豊かで澄んだ美しい声でさえずります。コマドリとコルリの声を合わせたような複雑なさえずりです。
動物食で、昆虫類やその幼虫、ミミズなどを主に食べます。地上で落ち葉の下などを探って捕食します。
繁殖期は4〜6月です。樹洞、崖のくぼみ、木の根元、倒木などに枯葉やコケを組み合わせてお椀状の巣を作ります。3〜5個の卵を産み、約2週間抱卵します。巣箱も利用します。