アカエリヒレアシシギ [赤襟鰭足鷸]
Phalaropus lobatus
水面をくるくる回る長距離旅行者
スズメよりやや大きい程度の小さなシギで、夏羽では首が赤くなることが和名の由来です。長距離を渡る旅鳥で、翼が体に対して長く発達しています。水面に軽々と浮かび、くるくる回りながらプランクトンを食べる姿が特徴的です。メスの方がオスより派手で大きいという、鳥類では珍しい性役割の逆転が見られます。
動画
この動画ではアカエリヒレアシシギの自然な行動や鳴き声を観察できます。
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分類
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英名Red-necked Phalarope
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大きさ全長約19cm
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体重35g
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羽の色
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寿命野生下で約5年
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保全状況指定なし
北極圏のユーラシア大陸・北アメリカ大陸で繁殖し、冬季はアフリカ、南アメリカ、東南アジアなどの熱帯の海洋で越冬します。日本には旅鳥として春秋に渡来し、明石海峡では1万羽を超える大群が観察されることもあります。
主に外洋で生活し、繁殖期にはツンドラ地帯の湿地に移動します。渡りの時期には沿岸部や内陸の水面にも飛来します。
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行動・習性
水面に軽々と浮き、くるくると回転しながら水面近くのプランクトンを嘴でついばみます。羽毛が密生しているため浮力が高いです。大群で行動し、夜間にナイター照明に引き寄せられて野球場などに迷い込むこともあります。
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さえずり
「チュイッチュイッ」「チッチッ」と鳴きます。渡りの時期には大群で飛翔しながら鳴き交わします。
動物食で、プランクトン、昆虫類、甲殻類、小型の節足動物などを食べます。水面を回転して渦を作り、浮き上がってくる餌を捕らえます。
繁殖期は4〜5月頃です。ツンドラ地帯の湿地で繁殖します。抱卵と雛の養育はオスが行い、メスは産卵後に渡りに出てしまう珍しい生態を持ちます。